すこし、前の話です。
今年のお正月。 1月 4日 午前 9時 30分
場所は韓国・釜山駅。
前日から預けていた荷物を取りに行くと、コインロッカーが
無くなくなっていました。
荷物が無くなったのではなく、鍵を失くしたのでもなく、
コインロッカー自体が無くなっていました。
それでは、詳しいいきさつを…
1月 3日 午前 11時ごろ。
KTXで大邱(テグ)から到着後、駅構内にあるコインロッカーに
荷物を預けるため、数箇所あるコインロッカーから
あえて指紋認証のものを選ばず
(銀行ATMでよくエラーが出るから)
わざわざキー式のロッカーを選んで荷物を預けました。
コインロッカーを100%信用して、パスポートも中に置いてきました。
このタイプのロッカー。
いちおうコンピューター制御で、大昔の100wを10枚入れる
タイプのものではありません。
案内人が預けるまえに、数人の利用客がロッカーを使用するため、
そこに並んでいました(これはすごく重要)
つまり、他にも使用者がいました。
さて、次の日(1月4日)午前 9時半ぐらい
案内人が荷物を取りに行くと、
確か、ここにコインロッカーがあったはずなんだけど…
おかしいな…
エスカレーター上がったところで、横に公衆電話があって、
確か、この場所のはずなんだけど…
おまけに、なんか張り紙がしてあります。
辞書があって、時間をかけたら読めないことはないけど、
そんなことよりさっさと駅のインフォメーションセンターに
行くべきだと思った案内人。
さっそくそちらのほうへ。
そして、すぐに見つかりました。
おまけに、ちゃんと日本語デスクまであります。
以下 日本語です。
「すみませーん、コインロッカーが見当たらないんですけど…」
「えー、昨日、撤去していましたよ。そこに預けましたか?」
「はあ、撤去? でも、他の人も使っていましたよ。それに、昨日ですよ、」
「そんなこと言われても、ここは観光案内ですから」
「でも、荷物にパスポートも入っていて、私、今日の4時の飛行機で…」
「でも、ロッカーは鉄道会社の管轄ですから、あちらの窓口に行ってください」
と、こんな感じでまったく非協力的な対応でした。
(最近の韓国では珍しい ・ いちおう付け加えておきます)
しかたがないので、鉄道会社の案内窓口へ。
ところが、ここには日本語を話せるスタッフがひとりもいません。
英語で話しかけてきます。
しかし残念なことに、彼女の英語力より、案内人の韓国語のほうが
マシな気がしたので案内人、コインロッカーの鍵を手に、なんとか
説明しようとしました。
以下・韓国語
[昨日、ロッカーに荷物を預けましたが、ロッカーがなくなりました。
これはカギです ]
[オモ、それは大変! ちょっと電話してみます ]
そうしてスタッフのおねえさん、電話でなにやら話をしています。
ところが、すぐに切ると、次の電話をかけ、またすぐ切ると、
次の電話へ…
〈 おいおい、ロッカー撤去しておいて業務連絡の申し送り、なにもないの…〉
この時点で、案内人のネガティブな想像がどんどんふくらみます。
〈 今日だったら、ロッカー、まだどこかに保管してるよな… 〉
〈 最終的には、荷物入ったまま、プレスでつぶすのかな… 〉
〈 もしかして、領事館で旅券の初再発行? めんどくさいな… 〉
そうこうしていると、スタッフのおねえさん、何本目かの電話で
有益な情報にヒットしたのか、なにやらメモを取り出しました。
ここで案内人、話しかけます。
[あの、私の荷物、ありますか? ]
[あります。あります。 ちょっと待ってください ]
再び、案内人のネガティブな想像がふくらみます。
〈 電話連絡を受けた倉庫係が、廃棄ロッカーの山から荷物探すのかな…〉
すると、やっと電話が終わったようで、スタッフのお姉さんが案内人の
手を引いて(ホントですよ)、他の新型ロッカーのほうへ連れて行きました。
これです。指紋認証のものです。
おねえさん、ここでさっきメモした数字群を入力していきます。
どうやらパスワードのようです。
ところが、ここで、おねえさんがパニクってます。 扉が開かないから。
しかし案内人は予想していました。
延泊の追加料金、2000wが必要なことを。
[はい、これ ]
そうして追加料金を入金したところ、扉がひらいて、
無事、案内人の荷物が……
ここに荷物が入っていましたが、さすがに開口の瞬間に写真撮る
余裕はなかったです。
ここから、案内人の推測。
1月 3日の夕方頃に撤去予定のコインロッカーを、
おそらく当日の午前中ぎりぎりまで使用可(稼動)にして、
あとは、撤去時に残った荷物は他のロッカーに移動させて
おけば、問題ないというのが、ロッカー設置会社のやり方でしょう。
しかし、案内人の言い分としては、撤去予定のコインロッカー、
せめて撤去日は使用不可にして欲しいものですね。
こんないきさつから、今回、ちょっと焦りました。
韓国、近いといってもやはり海外。
気をつけるべきですね。
話のおまけ。
鉄道会社のおねえさん、最後にロッカー会社のスタッフに
聞いていました。
[このカギ(案内人が保管していたもの)、どうしましょう? ]
ここで、案内人は電話口の対応がなんとなく聞こえてしまいました。
[捨てといてください… ]
なんて適当な… 恐るべし ロッカー管理会社
無事、荷物を取り戻して、釜山駅を出たところに、
これから設置予定の新品ロッカーが並べてありました。
案内人、蹴飛ばしてやりたくなりました(もちろん、やりませんが)
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