今日は、キムチチゲ( キムチ鍋 )の紹介をします。
キムチチゲとは、簡単に言ってしまえば複数の食材を
白菜キムチを入れて煮込んだものです………
と、こんな簡単に説明を終わらせてしまうと、みなさん、
おそらく激怒するだろうから真面目にやります。
はい、では、キムチチゲとは、韓国の国民食と言っても
過言ではないぐらいポピュラーな料理で、以前紹介した
「スンデック」を「牛丼」だとすれば、キムチチゲは日本でいえば
「味噌汁」ぐらい必須な料理です。
ただし、日本の味噌汁が味噌だけでも「赤、白、あわせ味噌等」、
ここで複数の選択肢があり、そこからダシは「かつお、いりこ、昆布… 」
そして具は「わかめ、豆腐、うすあげ… 」
きりがないのでこれぐらいにしておきますが、ようするに、日本の伝統食、
「味噌汁」の作り方がどれだけあるのか、と同じぐらい、キムチチゲの
多様性は豊かなものがあり、その辺のくわしい話は検索してみれば
一目瞭然でわかります。ほんと、ものすごく種類が多いですから。
前置きが長くなりましたが、ここでは一般的なものを紹介します。
では、下記をどうぞ!
広大前で食べた、ごく一般的なキムチチゲです。
写真にあるとおり、キムチチゲにパンチャ(おかず類)、コンギパップ(白ご飯)です。
上の2枚の写真はキムチチゲのフタをとったものと、その拡大写真。
1人前で 5000W。 韓国で標準的な値段です。
では、ほんと、あちこちのサイトでキムチチゲの紹介はされているので、
ここは簡単に説明させていただきます。
キムチチゲは、白菜キムチを豚バラ肉、長ねぎ、豆腐などで煮込んだ料理で、
キムチを入れて煮込むことからキムチチゲとよばれています。
そして、キムチチゲに使うキムチは、漬けてすぐのものは使わず、
発酵が進んで酸味が出てきたものを使うのが必須です。
さて、ここからが案内人のキムチチゲのリコメンド意見です。
キムチチゲは、上記したように発酵してすっぱくなった古いキムチを使うのが
基本中の基本で、また、最近、韓国で流行しているキムチチゲの料理法でもあります。
そこで、もし、みなさんが韓国でキムチチゲを食べて気に入ったら、
機会があればですが、ぜひ、前回行った場所以外の他の場所で
キムチチゲを食べてみてください。
まず、同じ味には出会えないといっていいぐらい味が違いますから。
それぐらい、キムチに限らず、すべての発酵食はその時の条件や時間等、
いろいろな要素がからみあって発酵の度合いが多様化します。
そして、お酒はもちろん、納豆、チーズ、漬物、干物、塩辛……
世の中には発酵をうまく利用した食材は山ほどありますが、
そのなかでも、キムチチゲは、その発酵度合いをうまく利用して、
料理のダシとして利用し、なおかつ加熱して暖かいものをいただく。
これって、まさしく日本の味噌汁に通じるものがあると思いませんか?
( でも、もともとは古くなった白菜キムチを再利用しようという発想らしいですが… )
最後になりましたが、案内人のキムチチゲにまつわるエピソードをひとつ。
去年の話ですが、案内人、江南のサルサバー[TURN ]に行った帰り、
ちょっと夜食でも、と思い、キムチチゲ店に行きました。
(言い遅れましたが、キムチチゲは一人鍋で1人前から注文できます)
それで、なにぶん深夜なのでお酒は控えようと思い、料理だけを頼んで、
トゥッペギ(뚝배기)と呼ばれる小さな鍋で来たキムチチゲを食べ始めました。
すると、そこのキムチチゲ、思ったよりとてもおいしくて食が進み、
そこで案内人、半分ぐらい食べた時点で我慢しきれず、けっきょく
ビールを注文してしまいました。
そしてビールを持ってきた時、店のおねえさんが何か韓国語で
「 xxxxxxxxxxxx……… 」 と話しかけてきましたが、その時に
限って全然聞き取れず、それで生返事をすると、なんと店のおねえさん、
トゥッぺギに入ったキムチチゲを下げていくではありませんか!
〈 お、これがうわさの暖めなおしか! 〉
韓国の食堂では、チゲやサムゲタンなどのスープ料理を、頼めば食事の
途中で暖めなおしてくれるらしいです。
しかし、案内人は今までにそれを頼んだことがなかったので、今回が初体験か、
と思い、ちょっとわくわくした気分で料理がふたたび来るのを待っていました。
で、確かに、キムチチゲはやってきました。もちろん、アツアツの状態で。
でも、それだけではなかったのです。
おどろくことに、なんと、半分ほど食べたはずのキムチチゲが、
なんと、なみなみとトゥッぺギ一杯に、つまり、元の1人前の量に戻って
帰ってきたではありませんか!
ですが、後日、韓国人の知人にその話をしたところ、そんな話はあまり聞いた
ことがないと言っていました。
こんなことが多々あるから、案内人、韓国からはまってなかなか脱け出せません。
トゥッぺギに入ったキムチチゲ
( フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より画像をお借りしました )
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