「おー、ここ、ここ、、 」
「えっ、ここって肉屋さんだよ、 」
「まあ、いいから、いいから、 」
と、なぜ、次の3次会が「精肉店」なんだろう? すごく不安に
なりながら、案内人、金さんと店内へ、すると……
「え――――っ、オンニ(金さんの奥さん)! なんでここに? 」
「なんでって、ここは私たちの店だからよ。当然じゃない! 」
「でも、さっきのビュッへの店は? 」
「だからさっき紹介した中国人のおばさんにまかせてるって! 」
「へぇー、そうなんだ… 」
そうして、店内の奥に招かれた案内人、その辺に適当に
座っててと、言われて、おとなしく置物状態に。
すると………
金さん夫妻、いきなりガンガン働き始めました。
でも、ちょっと待ってください。
ふたりとも、さっきの食事時にかなりマッコリを
飲んでいます。そして、時間は日曜日の夕方6時過ぎ。
(おまけに新正月休みの最終日)
ところが、そんなことはもろともせず、ふたりはガンガン
働きます。
そして、この精肉店はいちおう店先で小売もやっていましたが、
メインの業務はどうも飲食店向けの卸みたいで、上の写真に
あるように、半塊の牛肉、豚肉を、注文別にどんどん
スライス加工していきます。
その数量、大体の概算ですが、
おおきなポリ袋に15kg単位ぐらいで、
小一時間ぐらいで、あっという間に
20袋ぐらい加工してしまいました。
(すると、約300kg? しかも、ふたりとも飲酒後の業務!)
また、作業 中にも、奥さんの携帯電話にじゃんじゃん着信が
入ってきて、おそらく注文の電話でしょうが、奥さん、作業の
手を止めることもなく、手際よくメモを取って電話対応していました。
〈なんなんだ、この人たちは…… 〉
ここまでくると、案内人、金さん夫妻に興味深々です。
今夜はこのふたりにとことん付き合おうという気になりました。
さて、このあとはいったいどうなることやら……
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