さて、龍仁市編・「金さん夫妻」もだらだら(失礼!)と12回目まで
来ましたが、これがいよいよ最終回です。
現在時刻 PM 8:30 ぐらい。
ここで金さんに強引に呼び出されて、奥さん、再々登場です。
「 ごめんね、オンニ(奥さん)。僕のせいで。忙しいんじゃないの? 」
「 ほほほっ、まあ、いいわよ。じゃ、行きましょうか? 」
「 でも、またビュッへの店には戻るの? 」
「 うん、戻るわよ。終わるのは、だいたい(午前)二時ぐらいかな」
「 ダメじゃん、金さん。オンニ、めちゃめちゃ忙しい人やんか! 」
「 まあまあまあ…… ( ⇒この人はいつもこの調子) 」
そんなわけで、今日は案内人、おまけの立ち飲み屋をはさんで
第三次会です。
「それで、次、どこ行くの? 」
「そうだな、あっ、ここにしよう! (なんて安易な… ) 」
そんなわけで、奥さんと再々合流してから1,2分も歩かないうちに、
金さん、市場内の中華料理へ。
ここでちょっと説明しますが、まず、案内人、韓国では中華料理屋には
行ったことがないです。ですから、もちろん、かの有名なジャージャー麺も
食べたことがないです。
(短期滞在のため、なるべく韓国料理一辺倒でいこうと思うから)
それで、韓国内での中華料理に関してはほとんど知識がありません。
だから、次のことはそれほど確実性はありませんが、案内人の
知るところ、韓国内にも日本と同じようにライト中華店とヘビー中華店?が
あって、ライトのほうは定食屋さん感覚(ただし、韓国内でラーメンはダメ)で
リーズナブル。そして、ヘビー店、これがかなりやっかいで、日本のように
「 ~~飯店 」とかの高級店のことをいうのではなく、ちょっとやっかいな
食材(犬肉、ヘビ系、それに羊肉)の専門店のことになります。
それで、今回連れて行ったもらったのは、「羊肉バーベキュ店」
(ちょっと引きましたけど…… )
羊肉バーベキュは中国東北地方。特に在中朝鮮族が好んで
食べる料理です。ですが、最近は日本でもこの手のレストランが
ぱらぱらとオープンしていることも付け加えておきます。
では、さっそくその様子を!!!
焼く前の羊肉と香辛料。ただし、数種類が混合してあったので、
かなり複雑な味わい。
(案内人の舌ではチリパウダー、バジル、ガラムマサラ、までは
わかりましたが、まだ、なんか入ってた感じ。まさしく、中華式エスニック )
さらに、韓国ではお約束ごとのパンチャ(おかず類)。
でも、さすがに中華店。食材も中華式でした。
(ザーサイ、ナッツ、その他 )
ここで、炙っていただきます。
焼いている様子 その①
焼いている様子 その②
さて、お味のほうは、案内人が思っていたより全然食べやすかったです。
よく使う言い方ですが、鶏肉と豚肉の中間みたい。それにコクがあって。
「金さん、奥さんとはどうやって知り合ったの? 」
「へへ、秘密。それよりアンタこそどうなんだ? 」
「へへ、じゃ、俺も秘密! 」
「なにが秘密だ! 正月そうそう、ひとりで韓国なんか
うろうろするぐらいだから、どうせ独り身だろう、 」
「まあね、 」
「でもさ、アンタ、彼女でも嫁さんでもいいから、
いつか絶対二人でまた、来いよな! 」
「そうよ、これも何かの縁だし、絶対よ、 」
「ありがとうございます(?) でも、オンニ、そんなこと約束したら、
彼女見つけるまで、ここに来れないじゃん! それより、金さん、 」
「なんだよ? 」
「金さん、幸せもんだよ。こんなきれいで、やさしくて、
それでめちゃくちゃよく働く奥さんでさ、 俺さ、さっきホントに
びっくりした。食事が終わったら、今度はいきなり精肉店で
ガンガン働くし、 オンニ? 」
「なに? 」
「オンニのところって、あつかってるの牛肉と豚肉だけでしょ、 」
「そうよ、 」
「その後、金さんと市場内を散歩してるときにほかの肉屋さんを
見たけど、そこでは鶏肉や加工食品まで置いてあった。
でも、オンニの店はそういう細かいモノは置かなくても
扱い量がすごいから、いい仕事みたいだね」
「まあね、なんか知らないけど、まじめにやってたらお客さんから
どんどん電話が、って感じかな…… 」
「ふーん、いい話をありがとう。金さん! 」
「なんだよ? 」
「オンニみたいな人、日本では[あげまん]って言うの 」
「なんだい、それ? 」
「簡単に言えば男の人を引き立ててくれる女の人。つまり理想の
奥さんさ。まあ、男のエゴだけどね、 」
「なるほどね、そうか…… へへっ、でも、いいだろう…… 」
そうして、お酒のせいもあって、金さん夫妻、案内人がいるのに
目の前でいちゃいちゃ始めました。まったく、家に帰ってやれ、
って感じですね。
だけど、そんな至福の酒宴も長くは続かず、店のスタッフが
閉店時間を告げに来ました。
( 実はここ、PM10:00 閉店でした )
さて、ここのお勘定ですが、また金さんが長財布を引っ張りだして、
ごそごそ済まそうとするので、ここは案内人、スパッと決めました。
だって、さっきカルビチムもご馳走になったし。
それで、支払額 27000W(その日のレートで、2200円ぐらい)
安!
三人で、かなり飲んだ気がするのですが……
ところで、最後に話のおちがあります。
店を出ながら、金さん夫妻がしていた会話。
「ここ、けっこうよかったな。また、来ようぜ、 」
「ホント、おいしかった。また、来ましょう 」
あなたたち、この店、今日が始めてかよ!!!
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