次の日、朝から金さんがホテルまで迎えに来ました。
以下、前の日の晩の約束です。
「おい、明日、どうする?」
「なにか、いい案、ある?」
「とりあえず、9時に行くわ、」
と、いうわけで、朝からおっさんふたりで行き先会議です。
「金さん、鳥耳島(オイド)行って貝焼きでも食おうよ、」
「オイド? 遠い、 面白くない、」
「じゃ、どっかでカンジャンケジャン(わたり蟹醤油漬け)は?」
「カンジャンケジャンは5月以外はやめとけ、 」
「それじゃ… 」
「おい、ロッテワールド行くか?」
「(おっさんふたりで?)いや、それはいい」
「じゃ、お寺でも行くか?」
「(なんで、ロッテワールドの次が寺なんだよ!) お寺、いいねぇ、」
そういうわけで、お寺行きに決定!
ところで、どこかわからぬままついて行き、
最初に立ち寄ったのが
「両水里」(トゥムルモリ)
漢字では「両水里」と表記します。
「トゥムルモリ(両水里)」は昔、商人たちの‘漢陽(朝鮮時代の首都)’に
入る前の寄り道で一種の休憩所みたいな町だったそうです。
地方から川の流れに沿って寄ってくる商人たちのために酒家
(宿泊のできる飲み屋)をはじめ多様な便宜施設のある町として
形成されて来ましたが、1973年八堂ダムが造られる事によって
「トゥムルモリ」の津(港)としての役割は幕を閉じました。
「両水里」(トゥムルモリ)は、地図で見るとこんなイメージです。
駅にあった地図です。
ヨントン駅から、バスと電車を乗り継いできたのがここ。
両水駅。 なかなか、粋なネーミングです。
駅周辺地図。 なんの役にも立ちませんが…
両水駅舎。 無駄に立派です。
駅から、「両水里」(トゥムルモリ)へは、サイクリングロードが
整備されていました。
また、駅横にはレンタル自転車店もありました。
(冬季は休業ですが… )
おなじく、サイクリングロード
周辺の案内です。
このあたりから、
漢江、凍ってます。 荘厳な雰囲気です。
凍ってます。
太陽が反射して、きれいです。
橋の上での、金さんとの会話。
「寒い、 死ぬ、 」
「ははっ、がまんしろ、 」
「なあ、金さん、 」
「なんだい? 」
「お寺行くっていって、お寺はひとつ前の駅だろ? 」
「ああっ、そうだよ」
「なのに、そこを通り超えて両水駅まで行ったのは、
この橋を渡りたかったから? 」
「ははっ、 そうだよ」
「まったく、この人は、最初に何も説明しないで、この極寒の中、
凍りついた河の上を散歩させるか! 」
「こんなの、キライか?」
「いや、最高。ありがとう!」
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